Love Letter石田 衣良 川端 裕人 森福 都 前川 麻子 島村 洋子 / 幻冬舎
石田衣良 「ありがとう」 大学生のタイチとミオカ。短くも激しかった二人のせつない恋。
島村洋子 「空」 恋人が画家になるためにスペインに行ってしまい、その恋人を信じ続ける妹とそれを見守る姉。
川端裕人 「ラブレターなんてもらわない人生」 平凡を信条に暮らす幸太。昔、幸太にラブレターを渡したという女性が現れて・・・
森福都 「再会」 高校時代の親友の夫がノーベル賞を受賞し、そのパーティーで再会した二人。当時のラブレターには秘密があって・・・
前川麻子 「ミルフイユ」恋人がいる人を好きになり、割り切って付き合い始めたはずだった恋。
山崎マキコ 「音のない海」 美穂はどんなに暴力を振るわれても、周りに反対されても、盲目的に彼を愛しつづけます。
中上紀 「水槽の魚」 仕事をやめて旅に出たアジアで出会った彼。彼にもらった彼の国の言葉で書かれた読めない手紙。
井上荒野 「虫歯の薬みたいなもの」偶然再会した中学時代の友達から、当時付き合っていた英二の噂を聞いた直生は、急に懐かしくなり彼のいる街を訪ねます
桐生典子 「竜が舞うとき」 司法試験を目指していた彼。その彼との約束のオーロラを観に旅に出たきみ。
三浦しをん 「永遠に完成しない二通の手紙」 岡田の部屋に突然やってきて寺島はラブレターを書くのを手伝えと言う。寺島の一方的な行動に呆れながらも手伝う岡田ですが・・・
いしいしんじ 「きまじめユストフ」 手紙泥棒をして生計をたてているザミャーチン。ある日彼が盗み出した手紙の差出人は―。
この手紙が、あなたに届きますように…。11人の作家が、それぞれの「ラブレター」に想いを込めて描く恋愛小説アンソロジー。Timebook Townオリジナル連載の単行本化作品です。
初めて読む作家さんが多かった短編集です。この中で知ってる作家さんは、石田衣良さん、森福都さん、島村洋子さん、三浦しをんさんぐらいかなぁ。
こういうアンソロジーって知らない作家さんに出会えるいいきっかけになりますよね。
石田衣良さんはこういう短編が抜群に上手いですよねぇ。一番好きだったかもなぁ、このなかで。ミオカの手紙がとっても素敵でした。せつなくて悲しかったんですけどね。あと三浦しをんさんの短編もなかなか面白かったです。
森福都さん「再会」のちょっとゾクッとするようなラストも印象的でしたが、「音のない海」までのいっちゃうとちょっと後味悪かったなぁ。壊れすぎです、わからなくはないけどね。
結末の後味の悪さといえば「ミルフイユ」もどうかなぁ。最後のあの選択は残酷じゃないですか?アタシはイヤだな、勝手すぎると思うんだけど。
と、まぁ、ちょっと読みにくい短編もあったのですが、このぐらいの分量だったらあまり気にせず、サクサク読めました。